はじめに
2018年7/28より、コード・ブルー劇場版上映開始!それに伴い、フジテレビのビデオオンデマンドサイト「FOD」では現在8月まで期間限定でコード・ブルー全3シーズンを無料公開しています。自分は普段テレビドラマをあまり見ない人間なのでコード・ブルーのことなど一切知りませんでしたが、一番新しい”シーズン3”の1話を試しに視聴したら、前シーズンを見てないの関わらず普通に面白くて…気が付いたら全てのシーズンを視聴していました笑
映画の率直な感想
☆1〜5で評価するとしたら、
残念ながら個人的に☆1とか☆2のレベルです。ドラマ版はかなり良かったですが、劇場版は合わなかったです…。
一緒に映画を観に行った連れは終始号泣していましたが、自分は涙一滴もでませんでした。もしかして、自分の感性がおかしくなってしまったのか?と不安に思い、ネットのレビューをいくつか参照したら、自分とほぼ同じ感想を持った人を見つけられたのでとりあえず安心しました。 以下、詳しくレビューをしていきたいと思います。
個人的にコード・ブルーらしい!と思ったシーン
先に良かった感想からいきます。
〜前回までのコード・ブルー〜
いつものコード・ブルーのオープニングBGMとともに、映画館のでかいスクリーンでこれまでのコード・ブルーの名シーンが再生されてゆくのは感無量でした。
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01. Code Blue Doctor Heli Kinkyuu Kyuumei OST::Code Blue
雪村さん(馬場ふみか)の家庭事情
車で病院に運ばれてきた女性、実は雪村さんのお母さんでアルコール中毒患者という、そんな親を姉に任せて逃げるように家を出たらしい雪村さん。包丁を自分で抜くシーンはかなりグロかったですが、ここの馬場ふみかさんの演技はかなり印象的でいいなと思いました。あと、1stシーズンのオカマの男性や白石がはじめての当直(夜勤)で酔っぱらいが運ばれてきたときの話しを何故か 思い出しました。
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結婚式お祝いビデオ
映画のエンドロールで流れるあれ。このコントぽっいやつぞまさしくコード・ブルーって思いつつも、本編中、藍沢先生が生死をさまよっている頃、藤川先生が藍沢先生のお祝いビデオを見て号泣してしまうシーンがさすがにジーンと来ました。「あいつ普段はあんなんだけど、本当は優しいやつなんだよな〜」と白石先生と泣きながら話してるシーンは良かった。(藍沢のおばあちゃんのことや、ピアニストの脳外科手術に失敗して落ち込んだりと、色んなシーンが思い浮かんできました)
藤川と冴島の結婚式
フェリーの事故のせいで冴島と藤川の結婚式は見送りかと思われていたが、ある日、白石先生が「お腹痛い〜あいたた。あいたた」って言いながら、藤川先生と冴島を病院の庭の手作り結婚式まで誘導するシーンは笑いました。緋山(戸田恵梨香)の「白石、それもういいかも」って流れもコード・ブルーだな〜って感じで好きです。ただ、そのあとの藤川先生と冴島のキスシーンがまさかのカットってのは予想外でしたが。
個人的に好きなキャスト は出番少なめでした。
北野武の「アウトレイジ」に登場したヤクザの、椎名桔平、杉本哲太、踊る大捜査線シリーズの室井慎次役の柳葉敏郎あたりは個人的にすごい好きだったんですが、劇場版ではほぼ出番なし。残念。
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コード・ブルー好きだけど、劇場版は所々納得いかない!
とにかく納得出来なかったことがたくさんあるんです。以下ほんとただの個人的な意見です。
とりあえず映画は泣けます。
一緒に観にいった人は隣で終始大号泣でした。周りの女性客も泣いてる人が多かったです。ガンで余命が短い女性の結婚式であったりとか、藍沢のビデオメッセージだったりとか、浅利陽介の結婚式とか。自分としては、あ〜これ泣かせに来てるな〜っていう脚本家の考えが見え見えで、1stシーズンのおばあちゃんと藍沢のやり取りを超えるような泣けるシーンはなかったです。
話しの構成が良くない
自分は映画版コード・ブルーってことは、CMでもやっていた通り、海難事故を大筋にして話しが進行してくのかな〜海猿の映画みたいになるのかなー。兎に角もこれまでのメインキャスト中心で話しが進むのだろうと思っていたのですが、、まさかの新規患者中心のオムニバス形式?というかショートドラマの寄せ集めだったという。コード・ブルー10年の集大成!ってのを本気で期待していただけあって、かなりガッカリしました。一応話しの流れとして、成田飛行機墜落事故、雪村先生の母(アルコール依存症)事件、ガンで余命わずかの花嫁、フェリー激突事故、鉄パイプが腹に刺さった父とその息子、脳死した成年と臓器移植、藍沢先生救出現場で感電&寝たきり、藤川先生と冴島ナースの院内結婚式。といった内容だったはず。アバウトですが。
一番納得いかないことは、藍沢先生が船の中で感電し心肺停止状態になってしまったこと。
何が納得いかないって、1stシーズンでも、消防の安全確認を行わずに工場まで救助を強行した白石が案の定、黒田先生の医師生命を経つまでの大事故を起こしているのにも関わらず、どうしてまた現場で医師が死にかけるようなことがこのドラマで起きるのか?3rd最後のトンネル土砂崩れで、浅利陽介や藍沢が崩落に巻き込まれたりは百歩譲って仕方ないと理解出来るが、足元を少し見れば分かるぐらいの感電の危険性をなぜ見逃してしまったのか?消防や白石がいたなら尚更起こりえない事件であったと思う。いや、起こって欲しくなかった。また、船の車の中で鉄パイプが腹に刺さった父の救助中、あからさまに下にガソリンが漏れているのに、ガンガン火花を散らしながら鉄パイプを切る消防士もいったい何とコメントすればいいのか。映画鑑賞中はさすがに言葉を失いました。
藍沢のおばあちゃん
自分はコード・ブルー ファーストシーズンの6話の藍沢のおばあちゃんが認知症になり、病院の売店でお菓子を買い漁るシーンで号泣しました。またスペシャル版でもおばあちゃんが登場し、セカンドシーズンでも続投していたおばあちゃんが、まさかの3rdから時間が2〜3年流れてる?ってこともあり、すでに死んだことにされているという…せめて写真の1枚や回想シーンをやるべきだったのでは?
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ガンで余命わずかの花嫁
飛行機墜落事故で救助された若い女性が、実はガンで余命宣告されている状態だった。藤川先生がいちゃついてたりとか、トイレ一人で行ける行けないとか事あるごとに冴島に八つ当たり。泣いたり怒ったりと情緒不安的な人に見えてどうしよもない。(気持ちは察しますが)そんな残りの人生わずかの彼女と結婚式をあげたいと彼氏が登場。ここまではまだ良かったが、結婚式の当日に、ウエディングドレスを着ていざ結婚式といったタイミングで突然場面が切り替わって、病院にドレス血まみれで搬送されるという。たしかに泣ける話しであるけど、なんで24時間テレビで出てきそうな内容の話しをわざわざ映画版でやるんや?しかも映画オリジナルストーリーなのにここの尺が長くて、、、う〜んって感じ。冴島が病気で彼氏をなくしたり、藤川との間にできた赤ちゃんを流産させたりと、そんな冴島とガンの女性を結びつけたかった意図があったのかもしれないが、、
フェリー事故で脳死判定されてしまった青年
灰谷先生のまさかの中国語?能力発揮で海で溺れている患者の救助に成功したはいいが、残念ながら脳死で助からないことに。彼の所持品の中には臓器提供のドナーカードがあった。もちろん患者の両親は納得しそうになかったが、橘(椎名桔平)と心臓移植に成功した息子が登場し、実際に聴診器で心臓の音を聞いてもらい説得を試みるという。3rdシーズンで一番泣けるかつ、実際に臓器移植のシーンまでやるというショッキングなことまでやったにも関わらず、そのネタをまさかここで掘り返すの!?って思ってしまいました。
さいごに
せっかくの劇場版なんだからもっと映画ぽっいストーリーにして欲しかったが、実際は、ドラマの2時間スペシャルバージョンみたいな内容でかなりガッカリでした。一番新しい3rdでも椎名桔平の息子の話しなど確実に泣かせに来るような良い話もあったわけで、緋山先生の彼氏の料理人とかもいい話だった。フェローたちが1stの頃の白石たちみたいに成長していく様子もよかった。じゃあ、劇場版はどうなるんだろ??って期待していたんですが、脚本家のネタ切れを感じずにはいられない内容でした。ドラマすべてを通して全体的にコード・ブルーは好きなのですが、やっぱり映画は好きになれないです。ごめんなさい。